人がショックを受けてから立ち直るまでの心理
人は人生で2度本気の恋をすると言われています。
ですがそんな恋愛をしているときが人生で最も輝きを感じる時期であるからこそ、失恋となってしまったときの痛手というのは相当なものになります。
失恋の痛手というのは別れた直後よりもそのあと長期にわたってじわじわと心をむしばんでくることがあるもので、時にその思いから抜け出せないことのために新しい出会いを逃してしまうなんてこともあったりします。
人は大きなショックを受けたときにそこから立ち直るまでに5つの段階を踏むといわれています。
これは精神科医キューブラー・ロスによる「悲しみ5段階」という研究に基づくもので、人はこの過程をすべて踏むことでようやく次の段階へ進むことができるとされています。
悲しみ5段階を自分の中で実感する
悲しみ5段階とされているのは具体的に、「否認」「怒り」「取引」「抑うつ」「受容」というものです。
つまり人は最初にショックを受けたときには「こんなのは間違いだ」といった現実を受け入れられない否定的な反応を示します。
ですがその事実が事実としてひっくり返らないものであるとわかったときに、次に激しい怒りをどこかに向けるようになります。
自分として「こうであるべき」ということが裏切られたのは誰かや何かのせいだといったことを考え、その対象となるものや人をひたすら責めていきます。
それがひとしきり済むと次には「私が悪かったことを認めるのでもう一度やりなおしてほしい」といった取引によりそれを回復しようと試みるようになります。
そうした努力が絶対に実らないことがわかると、最終的には「抑うつ」というひどくおちこんだ状態となりそれが終わるとようやく現実を「受容」して次へ進もうという希望が出てきます。
もし失恋をしてつらくてしょうがないというときには、まずこの5段階の自分はどこにいるかということを振り返り、そこから次へを気持ちを進める努力をしてみてください。
犬や猫などペットを飼って癒される
なにをしてもどうしても忘れられなくて、悲しくて仕方がないという場合は何かに癒されるのが一番です。
それが人によっては、犬や猫の動物になるかもしれません。
必ずペットを飼った方が良いというわけではありませんが、やはり動物の温もりを感じると人は一人ではないと気づくことができますし、なにより守るべき者(ペット)ができるので、メンタルも自然と強くなっていきます。
ペットを飼うには、ペットと住める家でないといけませんし、なにかあったときのために犬や猫のペット保険に加入しておく必要もあるでしょう。
色々な条件があり、ハードルはそこそこ高くなってしまいますが、一緒に苦楽を共にしてくれる犬や猫のペットを飼って、傷ついた心を癒されるのもありかもしれません。
他に、植物を育てたり、料理を作ったり、なにか気がまぎれることをしてみるのも失恋を乗り越える第一歩になるのではないでしょうか。