実は見えない苦労がたくさんのバスガイドさん
今では数が少なくなってきていますが、観光名所を巡るツアーバスに同乗して案内をしてくれるのがバスガイドさんの仕事です。
バスガイドさんが乗車するのは観光目的で定期的に運行されているツアーバスのほか、学校や会社など団体で出かける旅行での貸し切りバスです。
そうしたバスはあらかじめ決められたルートを通りながら目的地となる観光地に順に案内し、時間通りに出発して最終的に宿泊施設や解散場所にまで送り届けます。
バスの運行を企画するのは旅行会社や代理店で、その通りにバスを運転していくのは運転手ですが、実際にそのツアーがうまくいくかどうかというのはかなり添乗員でもあるバスガイドさんの技量にかかってきます。
バスガイドは乗車中に見える景色を開設していくだけでなく、時には乗車中に起こるトラブルに対処したり、他のスタッフと連携しながら安全な運行となるように行動していきます。
乗客にしてみるといつも笑顔で楽しそうなバスガイドさんも、実はその裏側で相当な業務責任を負っているというのが現実です。
バスガイドとして勤務するには
バスガイドという仕事は現在では旅行会社が直接雇用するということはほとんどなく、専門の人材派遣会社から必要に応じて仕事が入るという形式がとられています。
ですので常に同じルートやコースをとられるとは限らず、仕事が入ったところで打ち合わせなどをしながら案内をするポイントを決めていくことになります。
乗車するバスは旅行だけでなく、会社の研修やスポーツクラブなどのイベント、場合によっては冠婚葬祭などといった時の利用のこともあるので、ベテランになるとさまざまな事例に適切に対処できるノウハウを蓄積していきます。
勤務そのものは資格などが求められることはないのですが、やはり完全に未経験の人に務まるものではないため派遣会社の方で研修などを行いある程度のスキルをつけてからの乗車となります。
いわば飛行機におけるCAのような業務を一人だけで行うようなものなので、一人前となるためにはかなりの経験や勉強が必要になります。